店長と聞くと、どんな人を思い浮かべますか?
明るくて、リーダーシップがあって、人前で話すのが得意な人。
そんなイメージを持つ人が多いと思います。
でも、僕はその真逆です。
内向的で無口。
人に強く言うことが苦手で、意思も決して強い方ではありません。
周りの意見に流されることもあるし、自信を失うことも何度もありました。
正直、今でも「自分は店長に向いていない」と思っています。
それでも、気がつけば9年間店長を続けてきました。
今回は、そんな僕が店長として学んだことを書いてみようと思います。
店長になった頃は、本当に何もできませんでした。
店長になったばかりの頃は、毎日が失敗の連続でした。
従業員とのコミュニケーションはうまく取れない。
クレーム対応も苦手。
「どんなお店にしたい?」
そう聞かれても、
「みんなが楽しく働けたらいい。」
その程度の考えしかありませんでした。
今振り返ると、店長としては本当に浅かったと思います。
従業員同士が揉めても仲裁できない。
厳しいことを言われると萎縮してしまう。
当然、従業員からの信頼もありませんでした。
「この店長で大丈夫かな。」
そう思われていたと思います。
それでも続けられた理由
僕は店長として特別な才能があったわけではありません。
人を引っ張る力があるわけでもありません。
でも、一つだけ絶対にブレなかったことがあります。
それは、人のせいにしないことです。
人手不足だから。
従業員が悪いから。
会社が悪いから。
環境が悪いから。
そう考えれば、自分は少し楽になります。
でも、それでは店長として成長できないと思っていました。
店長は、お店で起こるすべてを背負う立場です。
もちろん、一人ですべてを解決することはできません。
それでも最後は、
「この状況を変えられるのは自分しかいない。」
そう考え続けてきました。
だから僕は、店長に一番向いていないのは能力が低い人ではなく、他責思考の人だと思っています。
能力や性格よりも、
「責任は自分が取る」という覚悟。
その考え方だけは、9年間一度もブレませんでした。
その覚悟が、店長としてだけでなく、一人の人間としても僕を成長させてくれたのだと思います。
店長をやっていて、一番嬉しい瞬間
今でも、人前で話すのは得意ではありません。
それでも店長という仕事を続けている理由があります。
それは、
- 従業員から信頼されていると感じた時
- お店の運営が円滑に回っている時
- 問題を一つずつ解決できた時
そんな瞬間に、大きなやりがいを感じるからです。
昔の僕は、
「店長は人を引っ張る仕事。」
そう思っていました。
でも今は違います。
店長は、
人と向き合い、問題と向き合い、お店を少しずつ良くしていく仕事。
そう思っています。
最後に
僕は今でも、自分が店長に向いているとは思っていません。
内向的で、無口で、気も強くありません。
それでも9年間店長を続けられたのは、性格が変わったからではありません。
考え方が変わったからです。
どんな状況でも人のせいにしない。
まず自分にできることを考える。
その積み重ねが、少しずつ信頼につながり、自信につながっていきました。
もし今、「自分は店長に向いていない」と悩んでいる人がいるなら、伝えたいことがあります。
店長に必要なのは、明るい性格でも、話の上手さでもありません。
一番大切なのは、
「お店を良くしたい」という気持ちと、「責任は自分が取る」という覚悟です。
僕は店長に向いている人間ではありません。
でも、向いていないと思いながらも、お店や仲間のために考え続けた9年間は、決して無駄ではなかったと今は思っています。
