人員不足は、どこの飲食店でも、つきまとう問題です。一番出てくるのは人員不足なのではないでしょうか。
人員不足とは言っても、人はいるけど責任者がいない。教育が追いついてない、戦力的に厳しい。という理由で、店長が長時間働かなければならず、人員不足とみなされているお店も多いと思います。
実際、僕がやっているお店も、人はいるけど、早朝が集まらなくて店長が入るしかない状態です。
で夜は人はいるのですが、上記の様なケースでなかなか帰れないと言う事は過去によくありました。
では、どうすれば人員不足は解消されるのか。
まず、即効性のある取り組みとして
・時給の見直し
・アルバイト募集のポスター、横断幕、タペストリーの掲示
・従業員の友人知人の紹介
・ポスティング
等、地域性にもよるところはありますが、このようなお店側の努力次第で一定の成果は出ます。
ですが、せっかく採用できたのに、すぐに辞めたり等、なかなか定着しないお店も多いと思います。
その一番の原因はやはりお店側にある事がほとんどです。では一番の原因は何か。
一番は、教育する土台ができているか、ではないでしょうか。
教育する土台とは
・中堅のアルバイトに初期教育を任せる事ができる
・中堅のアルバイトが新人に指示を出しながら運営ができる。
これができているかどうかだと思います。
その理由は
・自分が新人だった頃の感覚を覚えているから
・中堅が、教える事を覚えた方が中堅が成長し、店舗のレベルアップに繋がるから
・歳の近い中堅が教育する事で新人がお店に馴染みやすくなるから
個人的に良くない例として、
・店長が新人教育を行なっている
・ベテランのリーダーが新人教育を行なっている
その理由は、
・仕事に対する感覚が新人とかけ離れているから
・店長やリーダーが教えるより、教育の進捗の確認をとって軌道修正を行う方が、中堅も成長するから
・1から10まで、一通りを中堅に任せて、11からは、店長リーダーがOJT教育をする事で、理解が深まるから
中堅にアルバイト教育を任せる事は、それなりにお店側の体制を整える必要があります。
・教育計画を仕組み化する事
・中堅のアルバイトの再教育
・店長がどういうお店にしたいかをアルバイトが理解している
当然ですが中堅にアルバイト教育を任せきりにしてしまうと、間違えた方向に進んでしまう危険性もあるので、必ず進捗の確認と、方向性を伝えておく必要があります。週に一回は店長と一緒に仕事をする事も必要です。
また、教えるという行為は人の成長を加速させる効果があります。
教わった事を相手に伝える事で、より理解が深まり、教える事で主体性が生まれてくるのです。
当然、教える事に十分経験を積んだ店長やリーダーシップが新人教育をした方が、中身の濃い教育をする事ができるのですが、それは進捗の確認を取る時でも可能です。
新人教育は、中堅が成長する為の絶好の機会と思って、ここは思い切って任せましょう。
これがお店の仕組みとして出来上がる事で、お店の教育体制が整い、定着に繋がりやすくなります。
人を集める事は店長の手腕です。